ピアノを長く続けていくと…

私は3歳(正確には2歳半)からピアノを続けて、今30代です。

「ピアノのせんせい」をしている立場上、あまりこんなこと言うのはおかしいかもしれないけど、

私はピアノを続けてきて、本当に自分から練習しようと思ったのは20歳過ぎてからです。

でも、子供の頃の練習した記憶や、その時感じた曲の中のイメージ、当時の思い出などは鮮明で、結局のところ、自分の音楽に対する感性の根っこのようなものは子供の頃に形成されたんだなと思います。

 それに比べて、今の私の生徒さん方は本当に偉いな。長い生徒さんはもう5~6年間、レッスンに来てくれており、少なくとも私の子供時代よりちゃ~んと宿題もしているもんね、

でも、そんな生徒さんの中にも、突然張り詰めた糸が切れたように、練習をしたくなくなることがあるようです。

 そんな時、本人も親御さまも、落ち込んだり、自分を責めたり、やる気をなくしたりして、悩んでしまい…

ピアノを辞めます…と突然のお別れ…そんなことも過去にはありました。

 

ピアノや先生が嫌い、合わないなどは本当に仕方がなく、私の至らなさを痛感する次第ですが、

ピアノは好きだけど…練習しないので。というような場合…

待って!大丈夫ですよ!途中で投げ出したくなること、飽きちゃうことがあってもいいんだよ、と私は言いた

いです。

誰だってずっと全力で走り続けることはできないから。

大切なのは、のんびりかまえて細く長く続けること…かなと思います。

そうしないと、何かを長く続けることはすごく困難な事になってしまう。

 

 私は子供の頃、練習しなさい、と沢山言われたのにしなかった、でもピアノが嫌いではなかった、

きっとそれは先生も分かっていた、だから両親も続けさせてくれたんだと思います。

見守ってくれた先生と両親に感謝ですし、たかが習い事、されど習い事で、最高のプレゼントをもらったと思います。

 

 それから…「練習」だけが「練習」じゃないです。誰よりもがむしゃらに弾いたら誰よりもうまくなるでしょうか。そうであれば私も24時間弾いていたいです。

でも実際には練習は量もさることながら質が大切なのは言うまでもないですし、練習と同じかそれ以上に、お友達と遊んだり、勉強したり、自然に触れるなど新しい体験をしたり、いろいろな喜怒哀楽を体験することも大切に感じます。

 

本当の意味で自主的にやりたい!と思う気持ちは後からついてくるもので、色々な体験を通して音楽を深く感じられるようになると、大人になってからもクラシックの良さ、ピアノの良さを実感できるようになります。

 

今の教育や社会全般的に、結果を早く出すことが重要視される傾向があるように感じますが、

時代が進んでも、子供の心の成長過程そのものを早めることは不可能ではないでしょうか。

 

そうであるならば、私は生徒たちの成長過程をゆっくりと信じながら見守りたいです。

 

~とはいえ…発表会まで2ヶ月となりました!笑 私以上にのんびり屋さんの生徒さんがいれば、

少しづつおしりに火をつけていかなければならないですね笑

 

難しいこと、大変なことというと、どうしても苦労して努力して…そうじゃなきゃ

がんばってない、と評価しがちですが、大変なことこそ、いかに効率的にこなすか、

そのためのレッスンになればと思います。