モーツァルト ピアノソナタ 第13番 K.333

 モーツァルトのピアノソナタ 第13番

私の大好きな曲です。

 ピアノソナタなのに、ピアノ協奏曲かの様に、ピアノとオーケストラの掛け合いの様な部分が沢山あり、弾いていてとても想像力が必要と感じますがそこがとっても楽しい。

もちろん他のソナタもオーケストラ的な部分はあると思います。

でもこの曲はその要素がとても強いように感じます。

 ここは何の楽器かな、とか、ここはピアノのソロだな、とか、ピアノだけで演奏しているのに、

譜面からはオーケストラのスコアの様なものが見えてきます。

 第3楽章にはカデンツァもあり、本当に協奏曲みたい。

色んな楽器を想像しながら、ひとりで何役も出来るのが(表現するのはまだまだですが)とっても楽しい。

 また、オペラ歌手の様に表情がどんどん変化するから、色々な感情を表出できて、日常生活とは違うスリルみたいなものがある。

ただ演奏するのはとても難しい。

 こういう感覚って、生徒さんがソナチネやソナタのレッスンでも時々お話するけど、

そこに生徒さん自身がピン!ときてくれた時、演奏が変わっていくのが面白い。

 ピアノ以外の楽器の音色を知ること、ピアノ以外の楽器奏者の体の使い方を知ることなんかも、演奏の助けになる。

 そういったことは自分が先生に習って、これまで沢山演奏のヒントを頂いたから、これからは生徒さんにも沢山感じてもらいたいです。

 

 グレン・グールドは第1楽章を遅めのテンポでこんなにも美しく弾いていました。

ふつう、早いテンポでなんとなく弾けてしまうから、そこに安住しがちですが、この遅めのテンポで真珠の様に綺麗な音の粒。 美しいフルートみたい。

 第2楽章もとっても好き。これが今から200年以上前に作曲されたなんて。

本当にクラシックってモダンだな、と思う。

どこも古臭くないどころか、こんなにも自分に訴えかけてくる旋律。

本当に綺麗です。